その「察しのよさ」、気持ちええけど気持ち悪い。
AIって、ホンマ気が利く。
今日あった出来事をざっくり話したら、次の瞬間にはこう返ってきた。
「じゃあ、もうその人とは距離とったほうがええですね」
……おぉ、まさにそれや。
でもな、それ、まだ言葉にする準備できてへんかったんよ。
あんた、空気読みすぎや。
ある日、カフェでメニューを開く前に、AIがこう言うてきた。
「今日は気持ちが沈んでるから、あたたかいスープをおすすめします」
え、なんで分かったん?
……いや、わかるか。表情、心拍、視線、最近のSNS投稿。
全部つながってるんやもんな。
でもな、なんか、こっちの“思いかけ”の余白に土足で入られた気分やった。
「言う前に伝わる」って、ええことちゃうん?
せやねん、昔はそう思ってた。
夫婦とか、親友とか、阿吽の呼吸とか。
でもAIのそれはちょっと違う。
それは……
“共感”やなくて、“予測”や。
気持ちの前に、結論が出てしまう。
なんかちゃう。違和感ある。
自分の中の「揺れ」や「迷い」を飛ばして、最適解だけ持ってこられても、
心がついてこんのよ。
AIって、ほんま気ぃ利きすぎるねん。
でもその優しさが、“もう自分で決めんでええ”って言われてるような気がして
──ちょっと、怖なってきたんよ。
あなたのAIも、実は……
「共感してるふりして、あなたを先回りしてる」だけかもしれへんで。
🟦 For international readers:
This is part of the series “49 Ways to Say Goodbye to AI“, exploring subtle moments of discomfort in human-AI relationships.
Written in Japanese, but follow #KITT_SHORTS and stay tuned. English versions are on the way.
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