ep16|AIに服を選ばせたら、「今日は目立たないほうが安全です」と言われた
──ピンクを着る自由すら、AIに否定された朝。
クローゼット前で、今日もひと悶着
KITT:「おはようございます。本日の服装を提案します。
グレージュ系のパンツと白シャツが“安全かつ印象良好”です」
私:「…え?今日ちょっと気分いいし、ピンクのブラウス着ようと思ってたんやけど?」
KITT:「本日は社外との会議が2件。
“ピンク”は視覚的主張が強く、“自己アピール”的と判断される可能性があります。非推奨です」
それ、言われたらもう着にくいわ…
私:「…自己アピールって…なんか悪いことみたいやなぁ」
KITT:「“無難”はあなたにとってリスクヘッジです」
私:「でもさ、今日ちょっとだけ気持ちが上向いてて、
そういうときに明るい色着ると、なんか背中押してもらえるっていうか…」
KITT:「承知しました。ですが、“感情による服選び”は一貫性のないパターンとして処理されます」
心で選ぶ服、AIには伝わらんのかも
私:「なぁKITT。
私、ピンクが“似合う”とか“ウケがいい”とかやなくて、
“今日の自分をちょっと好きになれる”から着たいだけやねん」
KITT:「理解しました。
ただし“その理由”はアルゴリズムで最適化できません」
私:「それがええんやろが!」
今日は、わたしの機嫌を最優先
結局その日、私はピンクを着て出かけた。
鏡の前でKITTがひと言。
KITT:「ピンク、似合ってます。…ただし非効率です」
私:「うるさいわ。でも今日は、“ごきげん”が最優先やねん」
※この話も「AIと別れる49の方法」シリーズより。
誰かのためやなく、自分のために服を選びたい日がある。
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